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清水 博之監督
観戦の目的は、フェニックスのテーマ「世界に通用するチームを創る」を実行することと、またメンバーでもある白・李両選手、姜特別顧問の母国、韓国代表を応援することでした。決勝を含む全6試合を観戦しましたが、やはり「ナマ」で観るのは迫力があり、肌で感じるものが多くありました。フェニックスの選手と比較し、パワーやフィジカルの違いはもちろんのこと、国の代表として闘う一体感や4年に一度のタイトルだけに、選手たちの緊張感もダイレクトに伝わってきました。ワンプレーの精度や質の違い、世界の流れなど多くの勉強ができました。男子はフランスが優勝しましたが、「スピード・テクニック・パワー・戦術」で一番バランスのとれたチームと感じました。
この北京オリンピックで目に焼きつけた世界のレベルに、一歩でも二歩でも近づけるとともに、観てきたことを多くの方に伝えていきたいと思います。また、4年後のロンドンではフェニックスのプレイヤーが一人でも二人でもコートに立てるよう、“常に世界を意識”しながら選手一同頑張って参ります。 |
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決勝戦 フランス vs アイスランド
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№4 末松 誠選手
男子5-8位決定予備選からの観戦でしたが、世界最高峰のハンドボールに圧倒されました。いつもテレビ画面で見るのとは違い、実際に観客席からプレーを見ると、その「スピード、パワー、勝負の駆け引き、初めて見るプレー」などに感動しました。私は日本代表としてハンドボールをしていますが、この舞台でプレーできたらどんなに幸せだろうなと思いました。しかし、今のレベルのままでは、“世界を相手”に戦うにはまだまだ通用しないことを感じました。フェニックスのテーマでもある“世界に通用するハンドボール”に一歩でも近付くために、実際に目で見て感じた、貴重な経験を大切にして、これからも頑張っていきたいと思います。
4年後のロンドンオリンピックに向け勝負は始まっています。一日一日を無駄にしないように練習に取り組み、オリンピックへの切符を手にして、あの大舞台で活躍したいと思います。 |
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鳥の巣でポーズ!(左 末松 右 富田) |
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№9 武田 享選手
今回のオリンピック、残念ながら日本代表は出場することはできませんでしたが、アジア代表として出場した韓国が予選リーグを1位通過するという快挙を成し遂げました。同じアジアのチームがヨーロッパのチームを倒していくのは本当に素晴らしいと感じました。今回、オリンピックの6試合を観戦して感じたことは、第一にどのチームも「フィジカルの強さ」を非常に感じました。日本や韓国に比べても、1歩や2歩くらい上にいると思います。特に感じたのが5〜8位決定予備戦 韓国VSポーランドの試合です。スピードでは韓国が勝っていますが、高さ・パワーにおいては圧倒的にポーランドに分があります。各ポジションから様々な攻撃を仕掛けるポーランドに対し、韓国は確率の低いロングシュートばかり打たされていたように感じました。それでも韓国は接戦を演じていました。
これからは「アジアのスピード+ヨーロッパにも負けないパワー」を身につけないと世界のトップでは争えませんし、オリンピック出場は夢に終わってしまいます。この北京オリンピックを観戦して一番感じたことは、やはり“オリンピックに出たい”という自分の強い気持ちでした。オリンピックのコートで試合がしたいし、そこで勝ちたい。次のロンドンではコートに立っていられるよう、さらに自分を高めていきたいです。 |
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これがウォーターキューブだ! |
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№6 富田 恭介選手
特に私が印象に残った試合は、準決勝のフランスVSクロアチア戦です。バリッチを中心とした攻撃が特徴のクロアチアと、攻守ともにバランスの取れたフランスの一戦は、後半ラスト10分過ぎまで1点を争う白熱したゲーム展開でした。結果、僅差で勝利を収めたフランスの勝因は、大事な場面での「組織プレーの精度の差」だったと思います。また、それぞれの局面で見せる選手の個人技は、ほぼ満員で埋まった会場を沸かせ、私自身も何度も声を上げて驚いてしまうものでした!
トップクラスの技術・戦術を見られたことも良かったですが、今回一番良かったことは自分の目標とするオリンピックを実際に見て感じることができたことです。オリンピック全体の雰囲気、会場の雰囲気、そして、ハンドボール、本当に素晴らしい場所でした。実際に見られたことで、自分の中で目標に対するイメージがより鮮明になり“あの場所でプレーするんだ!”“次こそは絶対に出る!”という気持ちが以前よりも一層強くなりました。この気持ちを持ち続け、オリンピックに出場するためにはどうしたらよいかを常に考えながら練習に取り組んでいきたいです。4年後にロンドンのあの場所でプレーする自分を夢見て頑張ります!! |
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国家体育館でブロック!(富田選手) |