戦評
先週の開幕戦前半で、浮き足立ってしまいスタートダッシュに失敗したフェニックス。前半立ち上がりに相手の戦術確認はもちろんであるが、スタートダッシュをかけ、主導権を早く握ることを意思統一して試合に臨んだ。開始直後、鉄壁のディフェンスで相手のシュートチャンスを潰し、武田のサイドシュートで先制。その後もアグレッシブなディフェンスから相手のミスを誘い、ゴールキーパー東がファインセーブを連発する。その間に末松、白、富田、千々波で着実に得点を重ね、前半6分で6−0と一方的にリードした。相手はたまらずタイムアウトをとり、立て直しを図ろうとするが、武田のポスト、白の速攻、末松の7メートルスロー、岸川のパワープレーで得点しリードを保つ。しかし前半21分、連続失点を2回許したところで、フェニックスもタイムアウトをとり、清水監督がチームを引き締めた。その後、前半残り9分で怒涛の速攻(山城3、千々波1、武田1)を仕掛け、18−9の大差で前半を折り返した。
大きくリードしたものの、気を緩めず後半に臨んだフェニックス。白の個人技、千々波の連続速攻で後半も上々の立ち上がりを見せる。相手も単発では得点を決めるが、フェニックスの鉄壁のディフェンスの前にミスを連発。その間に末松が速攻で相手を切り裂き、地引が確実に7メートルスローを決め、後半15分で27−13と14点差をつけた。しかし、フェニックスは攻撃の手を緩めない。気落ちした相手のシュートをゴールキーパー高木が確実にセーブし、李、松林、松永の速攻。渡久川の連続ポストシュートでますます得点差を広げた。終了前に、岸川、地引が力強いロングシュートを叩き込み、終わって見れば、開幕戦同様、ベンチ入り選手全員が得点し、38−18と20点差をつけての圧勝であった。
相手の特徴的なディフェンスを確実に崩し、開幕戦の反省であったスタートダッシュにも成功したことで、試合を優位に進めることができた。鉄壁のディフェンスに加え、末松、白の巧みなゲームコントロールと試合の流れを引き寄せたゴールキーパー東のファインセーブが光った試合であった。 |

チームを引き締める清水監督

流れを引き寄せた
ゴールキーパー東選手

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