戦評
第4戦は、大分県でトヨタ車体との戦い。得意の鉄壁ディフェンスから速攻を軸に、今季の課題であるセットオフェンスをいかに効率良く取るかがポイントとなる。昨年リーグ2位の強敵だが、フェニックスらしいスピーディーな展開で勝利したい。
前半、フェニックスが優位に試合を進める。武田のロングを中心に、末松、地引が着実に得点を重ねる。対するトヨタ車体も12分過ぎから、左腕が3連続得点を上げ喰らいついてくる。それでもフェニックスは、得意の鉄壁ディフェンスが機能し相手のミスを誘う。オフェンスでは、地引のステップシュートと速攻などで得点を重ね、前半終了間際には、相手のノーマークシュートをことごとくゴールキーパー高木がファインセーブし、16−12の4点差で前半を折り返す。
後半、トヨタ車体は猛追をかけてくるが、ゴールキーパー高木のファインセーブにより攻撃をシャットアウト。トヨタ車体は流れを変えるため、選手交代で仕掛けてくるが、フェニックスの堅守からミスを誘い、それを速攻につなげる展開で流れを渡さない。終了間際には、途中交代のゴールキーパー東が7メートルスローを止め、勝利を確実なものにした。終わってみれば31−26の5点差での勝利であった。
今季の課題であるセットオフェンスでも、相手の変化したディフェンス体系にも対応でき、ディフェンスではゴールキーパーを中心した鉄壁ディフェンスが機能し始めている。現状、勝ち星を重ねてきてはいるものの、開幕からの3試合は納得のいかない内容ではあったが、4戦目にしてようやく納得いく内容で試合を進めることができた。宿敵との対決に勝利し、最高の形で千葉国体を迎えるフェニックス。この調子で千葉国体での飛躍を誓いたい。
◆今回の試合のポイント
・積極的なディフェンスで、相手のミスを誘い速攻につなぐことができた。
・千葉国体につながる価値ある1勝を収めた。 |
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素早い速攻で仕掛ける
フェニックス

サインに応える選手達
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