戦評
今年もいよいよ日本リーグが開幕。今年3月に行われたプレーオフでは接戦を制し、見事リーグV5を達成したフェニックス。チーム一丸となり全員で勝ち取った優勝であった。今シーズンは大黒柱の白(ペク)選手がいなくなり、日本人選手のみでの戦いとなるが、新生フェニックスで日本リーグ記録でもある6連覇の大偉業に挑戦する。
リーグ制覇へ向けて重要となる開幕戦の相手は、昨年同様、湧永製薬レオリック。実業団選手権では攻守がガッチリと噛み合い勝利をおさめたが、今回も気を抜くことなくしっかりと戦い勢いをつけたい。
立ち上がりからゲームの流れを掴んだフェニックス。渡久川のポスト、岸川のステップシュート、末松のカットインを含む4連続得点で4−0の好スタートをきる。しかし、相手もゴールキーパーのセーブから、3連続得点で流れを渡さない。それでもフェニックスは武田を中心としたディフェンスとゴールキーパー東のセーブから、得意の速攻で確実に得点を重ね、前半を13−6と7点リードで折り返す。
後半に入っても、集中力を切らさず相手を圧倒。山城のサイドシュートや末松の速攻、守ってはゴールキーパー東が、再三のピンチを好セーブでしのぎ、11分には21−10と点差を広げる。この時点で勝負が決まったかに見えたが、そこから相手の猛攻にあう。カットインや逆速攻などで4連続失点、相手ゴールキーパーの好セーブから、ポストシュート、ロングシュート含む5連続失点で、23分には24−19と5点差まで追い上げられる。それでもフェニックスは、この試合大活躍の山城のサイドシュート、渡久川のポスト、ルーキー棚原のリーグ初得点などで相手の猛追を振り切り、27−22で開幕戦を白星で飾った。
リーグ開幕戦は、安定したディフェンスとフェニックスハンドボールのディフェンスから速攻を最後まで貫きとおし、またオフェンスでは速いパス回しから、ポストシュート、華麗なサイドシュート、ダイナミックなロングシュートで相手を圧倒。そして何より気持ちを全面に出したフェニックスらしい戦いが見えた一戦だった。
◆今回の試合のポイント
・安定したディフェンスから速攻の得意なパターンで得点を重ねた。
・重要な初戦に勝利し、最高のスタートをきった。 |
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開幕戦も冴え渡った
鉄壁ディフェンス

大活躍の二人!
(左:東選手 右:山城選手) |