戦評
今回の対戦相手は、昨年の日本リーグで“唯一の敗北”を喫したトヨタ紡織九州。フェニックス同様“スピーディーな展開”を得意とするチームである。この試合に勝利すれば、リーグ一番乗りでプレーオフ進出を決めることができる重要な一戦であり、全日本総合でも対戦する可能性が高いチームであるだけに、是が非でも勝利を収めたい。
立ち上がり、“絶妙なコンビプレー”から、末松がカットインを決めて先制。その後もサイド、ポスト、ロングと、バランス良く得点を重ねるものの、相手の速い攻撃になかなか対処することができず、20分過ぎまで9−9と一進一退の攻防が続く。22分、白から武田へ“絶妙なポストパス”が通り、7メートルスローを獲得。これを白が冷静に沈めると、渡久川のポスト、末松の速攻で連取し12−9と差を広げる。その後、得点を許すが、末松、千々波の速攻、さらに末松のカットインで、3連取し15−10の5点リードで前半を折り返した。
後半、立ち上がりから相手のエースにロングを決められ、2点差まで追い上げられる。しかし、野村が“技ありのロング”を決め、簡単に流れを渡さない。その後も得意の速攻、サイド、ポストと、バランス良く得点を重ねていく。16分には野村の速攻でこの日最大の8点リードを奪う。しかし、ここからミスを連発。相手のプレスディフェンスは崩すものの、勝負どころでのシュートを決めきれず、逆に速攻で押し込まれ6連続失点、一気に差を詰められる。その後も、悪い流れを変えることができず、残り1分で逆転を許してしまう。残り30秒で7メートルスローのチャンスを獲得したが、これを決めることができず、28−29で逆転負けを喫した。
◆今回の試合のポイント
・得意のディフェンスで失点を抑え、前半を優位に進めた。
・後半にシュートミスを重ね、逆転負けを喫した。
・連続失点からの悪い流れを修正することができなかった。 |
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スタメンで出場し、期待に応えた
ゴールキーパー東
 最後まで果敢に攻め込んだ
フェニックス |