戦評
今回の対戦相手は現在リーグ6位の琉球コラソン。アグレッシブな高いプレスディフェンスを得意とし、前へ前へと押し上げてくるが特徴のチーム。対するフェニックスは、今季の課題である“プレスディフェンスに対してのオフェンス”を意識し、ポストの効果的な使い方と、緩急をつけた攻めで全勝をキープしたい。
ゲーム開始50秒で、白がパスカットから“技ありのスピンシュート”を決めて先制すると、高木の好セーブから末松、山城などが速攻で決め、スタートから“アクセル全開”のフェニックス。琉球コラソンもタイムアウトを要求し立直しを図るが、末松の好リードからサイド、カットイン、ロングとバランス良く得点を挙げ、10分で9−1と大きくリードする。その後も、ゴールキーパー高木を中心とした“鉄壁ディフェンス”で失点を最小限に抑える。オフェンスでも末松の落ち着いたゲームメイクから、練習通りにポスト、緩急をつけた攻めで、プレスディフェンスを切り崩し突き離していく。前半はプラン通りのゲームを展開、20−7の13点差で前半を折り返した。
後半の立ち上がり、武田のポストシュートで得点すると、またも武田がロング、サイドと連続ゴールを決め、琉球コラソンを突き離していく。しかし、後半の9分過ぎ、フェニックスの退場からリズムが変わると、相手のプレスディフェンスをうまく崩すことができず、逆に速攻で4連続失点を許してしまう。ここから渡久川のポスト、岸川のサイドで応戦するが、その後は最後のシュートを決めきれず、さらに4連続得点を許す。しかしディフェンスでなんとか踏ん張り、これを岸川の速攻へと繋げ、ようやくリズムを取り戻す。落ち着きを取り戻したフェニックスは、終盤にも得意の“ディフェンスから速攻”を繰り出し、最後まで走りぬき35−24で勝利を収めた。
◆今回の試合のポイント
・前半はゴールキーパー高木を中心に“鉄壁ディフェンス”で失点を最小限に
抑えた。
・後半の中盤まで速攻、オフェンスともにリズム良く攻めることができたが、その
後はミスから連続失点を許してしまった。
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