戦評
“V5”をかけた決勝の相手は、リーグ2位のトヨタ車体。リーグ戦では、お互いに一歩も譲らず引分けとなったが、今対戦では、フェニックスの“意地とプライド”にかけて負けられない戦いである。
立ち上がり、相手のパワフルなオフェンスを防ぐことができず、7分で1−5と先行を許してしまう。しかし10分過ぎ、白のカットインを皮切りに末松、山城の速攻で7−7と同点に追いつく。その後も互いの意地とプライドが激しくぶつかり合い、シーソーゲームが続いていく。このまま互いに一歩も譲ることなく、19−19の同点で前半を折り返した。
後半、フェニックスは好調の相手エースにマンマークをつける策に出る。この作戦で相手がリズムを崩しはじめ、徐々にフェニックスのペースとなる。15分過ぎには、白が“闘志むき出し”のプレーで得点を奪い、チームを牽引し30−28とリードを奪う。しかし、相手も悲願の初制覇へ向けて果敢に攻め込み、残り3分で同点とされてしまうが、千々波が鮮やかなパスカットから速攻を決め、さらにダメ押しのポストシュートも叩き込み、勝利を決定づけた。結果、38−37で勝利し、“悲願のV5”を達成した。
多くの方々に会場まで足を運んでいただき、本当にありがとうございました。みなさんの“温かい支え”があっての結果です。これからも、ご声援に応えられるよう、チーム一同頑張っていきます。
◆今回の試合ポイント
・劣勢の場面でも諦めずチーム一丸となり、粘り強く戦い抜いた。
・フェニックスの“走るスタイル”を貫き、V5を勝ち取った。 |