戦評
日本リーグ第3戦の相手は、現在5位の北陸電力。シュート力のあるエースを中心にオフェンスを展開するチームである。その選手を徹底的にマークすることをミーティングで確認して試合に臨んだ。立ち上がり、開幕2戦のように“ディフェンスから速攻”で一気に流れをつかみたいところだったが、オフェンスでミスを連続し、0−2と流れをつかめない。その後も、白の個人技で得点するものの、ディフェンスしきれず、なかなかリードを広げることができない。ペースをつかもうとするが、前半18分頃まで11−9と相手を突き放すことができなかった。ここで代わって入った李、岸川の両選手が足を使った積極的なディフェンスを仕掛け、速攻に持ち込み流れを変える。そして、李が鋭いカットインで得点すると、ここから続けて速攻で4点連取し(李1、末松1、岸川1、地引1)15−9の6点差とした。落ち着きを取り戻したフェニックスは、本来の“鉄壁ディフェンス”が機能し、残り10分を3失点に抑える。オフェンスでは、センター末松がバランス良くリードし、相手に的を絞らせず得点を重ね、前半を22−12の10点差で折り返した。
後半に入ってもフェニックスの勢いは止まることなく得点を重ね、好調の地引、末松の得点でリードを広げた。後半13分過ぎからはメンバーを入れ替え、ルーキー松永らが果敢にシュートを狙っていったが、なかなか得点へと結びつかず、思うように得点を伸ばすことができない。最終的に41−25と16点差で勝利したものの、立ち上がりに流れをつかめなかったこと、交替メンバーが役割を十分に果たせなかったことが課題として残った。
10月3日から始まる「おおいた国体」を控え、次週のトヨタ自動車戦で今回の課題を修正し、良い形で国体に臨めるようにしていきたい。 |

11得点を決めた末松選手

この試合絶好調の地引選手

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