戦評
相手は、リーグ№1を誇るフィジカルが売りのトヨタ車体。フェニックスは、得意のディフェンスから速攻で得点を量産していきたい。前半立上り、開幕戦というプレッシャーからか、両チームともなかなかリズムが取れない展開となる。しかし、李がフェイントからのシュートを決めフェニックスが先制点をあげる。そこから続けて末松が7メートルスローを確実に決め2−0とする。本来ならここから一気にリズムをつかみたいところだが、逆にミスから4連続失点を許してしまい前半途中で4−4と追いつかれてしまう。リズムを取り戻したいフェニックスは、末松のリードから、富田さらに末松のプレーでリズムを取り戻そうとするが、トヨタ車体も流れを渡さないようすぐさま点を取り返す。しかし前半13分、フェニックスは李の得点から得意の速攻を展開し、ここから6連取(李1、山城1、武田1、白2、末松1)し、11−5と相手を突き放した。これで落ち着きを取り戻したフェニックスは、安定したディフェンスを見せ、ゴールキーパー東を中心に相手の攻撃を抑えこみ、前半を16−8の8点リードで折り返した。
後半、一気に勝負をつけたいフェニックスは、末松、武田と連取し、その後も順調に試合を進める。8分過ぎにはフェニックスが4連取(李2、武田1、千々波1)し、最大15点差をつけ、勝負を決定づけた。その後、松林、地引などが得点を重ねる。またルーキー松永が“豪快なロングシュート”を決めリーグ戦初得点を記録した。終わってみればコートプレーヤー全員が得点し、32−20の大量12点差をつけて危なげなく勝利した。オリンピックに出場した白、李が戻り充分に実力を発揮し、また戦列を離れていたキャプテンゴールキーパー高木も、7メートルスローを4本連続で死守し“完全復活”をアピールした。
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初得点を決めた松永選手

横浜でも大人気のフェニックス
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